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2020年6月に東三国で開院した「はたなか歯科クリニック」の公式ブログです。
今回は矯正治療について第3回で、マウスピース矯正についてお話ししたいと思います。
マウスピースによる矯正治療は「クリアアライナー」とも呼ばれ、従来のワイヤーとブラケット(歯につけるボタンのような装置)による「マルチブラケット法」とは異なります。クリアアライナーを選ぶ患者さんや歯科医師は増えつつあります。その理由はクリアアライナーが持つ利点にあります。
〜クリアアライナーの利点〜
①快適
デンタルフロスや歯みがきも通常通り可能です。
②取外し可
取外しが可能なので、通常の食事が可能です。
③目立たない
装着していることが外見上ほとんどわからない
現在、国内では「インビザライン」や「ASOアライナー」、「スマイルトゥルー」など様々ななメーカーが参入し、商品を出しております。
当院では、ストローマン社が提供する「クリアコレクト」を使用したマウスピース矯正を行っております。従来のマウスピース矯正では患者さんのお口の模型を取るために型取りをしておりましたが、当院では、デジタルスキャナーを用いて、患者さんの歯の並びをスキャンします。また、そのデータを用いて理想的な歯の並びをPC上でプランニングし、状態に応じた複数枚のマウスピースを製作していきます。そのため、従来のようなしんどい型取りをする必要もなく、型取りの行程で生じる誤差を少なくすることができます。プランニングしたデータは患者さんのスマホで共有することもできるため、理想的な歯の並びを患者さんとともに追い求めることができます。
↑クリックするとクリアコレクトの説明動画が始まります。
ClearCorrect アライナーは、歯頚ライン(歯と歯ぐきの境のライン)から2mm大きくカットされています。調査の結果、この技術を用いたアライナーは、歯頚ラインでカットされたものに比べ有意に保持性が優れていることが確認されております。アライナーが歯としっかりフィットすると、見た目も美しく、歯の移動は速くなります。
きれいな歯並びへの5ステップ
STEP1 診察・診断
患者さんのレントゲン写真(CT・パノラマ・セファロ)や顔の写真を撮影し、歯の型取りをデジタルスキャナーで行います。
STEP2 治療計画の作成
患者さんの歯の状態に基づいてカスタマイズされた3D治療計画を作成。予測される歯の最終位置やおおよその治療期間も判明します。スマホパソコンで治療計画をシェアすることも可能です。
STEP3 マウスピース(アライナー)製作
治療計画に合わせ、カスタマイズされたアライナーが製作されます。
STEP4 治療スタート
ドクターからマウスピース(アライナー)を受け取り、その日から毎日装着するだけ。1〜2週間で新しいアライナーに交換します。
*1日22時間装着。食事と歯みがきの時以外はずっとつけていただきます。
STEP5 保定
治療完了後はリテーナーを装着し、後戻りを防ぎます。
当院ではデジタルスキャナーを用いたクリアコレクトによるマウスピース矯正を行っております。しかし、残念ながら現在のマウスピース矯正はすべてのケースで行うことが可能というわけではありません。マウスピース矯正に限らず、すべての治療において大切なことは診査と診断です。その診断に基づき、患者さんとともに治療内容を相談し、適切に進めていく必要があります。
以上で3回にわたる矯正治療についての投稿は終了となります。ご不明な点や疑問などございましたら、いつでもお尋ねください(^ ^)