MENU

一般歯科

Medical

CAVITYむし歯

むし歯とは

むし歯

むし歯とは、お口の中の細菌が糖を利用して酸をつくりだし、その酸が歯の表面を溶かして起こります。はじめは冷たいものがしみる程度だった痛みでも、さらに深部に進行し、歯の神経にまで達すると強い痛みを感じるようになります。

むし歯になり穴があいてしまうと自然治癒することはなくどんどん進んでいってしまいます。

当院では、むし歯にならないためにブラッシング指導や食生活指導、さらにフッ素塗布やシーラントなどの予防処置を行います。
しかし、残念ながらむし歯になってしまった場合は、正確なむし歯の処置と精密な詰め物・被せ物による治療を行ない、その後、定期検診にて再発を防ぎます。少しでも早い発見と治療、そして予防を行なっていきましょう。

むし歯の症状

  • 歯の表面の溝が黒くなり、欠けたり、穴が空いている
  • 水や甘いものがしみる
  • 何をしてなくても時々痛む
  • 咬んだら痛む
  • 舌でさわると引っかかった感じがする
  • 食べ物が同じところにものが詰まる

当院におけるむし歯治療のポイント

Point1できるだけ痛みの少ない治療
歯科治療に対する恐怖心や、痛みへの恐怖心から治療をためらっている方に、痛みの少ない治療を行っております。恐怖心を少しでも和らげ、一人でも多くの患者様に受診して頂きたく思っておりますので、安心してご来院ください。
特に多くの患者様が痛いと感じられるのは「麻酔」のときだと思われます。当院では、事前に注射する箇所にペースト状の表面麻酔薬を歯肉にしみこませることで注射時の痛みを無くします。その後、現在発売されている中で最も極細の針(33G)を使い、時間をかけてゆっくりと注射することで痛みを抑えます。針が小さければ小さいほど痛みは少なくなります。
Point2できるだけ神経を残した治療
むし歯治療の際、なるべく神経を取らない治療をしています。歯の内部の痛覚を生み出す部分を「歯髄」と言い、ここがいわゆる「歯の神経」と呼ばれる部分にあたります。歯髄は痛みを感じる神経線維というだけではなく、極細の血管が走っている組織で、歯に栄養を送る働きをしています。また、細菌が歯の中に入ろうとするのを防ぐ役割も持っているのです。
神経を取ってしまうとその周辺の極細の血管まで取ることになるので、栄養分が歯に行き届かなくなり、歯がもろくなります。さらに細菌を防いでいた働きもしなくなるので、歯周病になりやすく、歯の寿命も短くなってしまうのです。
当院ではむし歯や歯周病になりやすい原因を少しでもなくすために、やむを得ない事情を除いて、なるべく神経を取らない治療に努めています。

当院におけるむし歯治療の流れ

STEP1.むし歯の検査
検査器具やレントゲンで歯周病の進行度合いを調べます。
STEP2.治療計画の説明
むし歯の状態についてご説明し、治療計画をご案内します。
STEP3.むし歯を取り除く
むし歯の病巣を取り除きます。むし歯の取り残しは再発や症状の持続にもつながりますので、当院では8倍の拡大鏡(ルーペ)を用いて徹底的に除去します。取り切れたかの確認は検知液を用いて行います。残念ながら、歯の神経までむし歯が達している場合は神経の治療も行います。
STEP4.詰め物や被せ物を装着
むし歯の進行度合いや大きさに応じて、詰め物や被せ物を装着します。
STEP5.再発予防
むし歯を再発させないために、患者様の状況に応じて歯のクリーニングや定期検診(メンテナンス)をすすめさせて頂いています。

むし歯における3つの要素

1.歯質
歯質は一人一人異なり、むし歯になりやすいかどうかを左右します。歯質を強化するためには、歯の再石灰化を促進するフッ化物を利用したり、だ液の分泌を促進するためによく噛んだりすることが効果的です。
2.細菌
キシリトールやフッ化物には、むし歯の原因となる細菌の活動を抑える働きがあります。これらを活用したり、歯科医院でのメンテナンスで歯垢(プラーク)を除去しましょう。
3.糖分
糖分の多い間食が増えると、口の中が酸性になり、むし歯になりやすい状態になります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送ることを心がけましょう。

3つのバランス

3つの要素のバランスにより予防法が変わります。

さらに、この3つの要素に加えて「時間」というものも関連していると言われています。
食べ物を食べると歯の表面は酸性に傾きますが、唾液の作用で中性に戻ります。
しかし、だらだらと飲食をし続けると常に酸性に傾いてしまうため、むし歯のリスクがどんどん上がってしまいます。

プラーク中のpH計測

脱灰とは歯の表面の成分が口の中に溶け出してしまうことです。
再石灰化とは溶け出した歯の成分が再び歯の表面に戻ることです。歯の表面ではこの脱灰と再石灰化が繰り返されています。

再石灰化

初期のむし歯であれば、この「再石灰化」の作用により、削らずに済むこともあります。

むし歯の進行について

初期のむし歯
C1初期のむし歯

歯の表面はエナメル質で覆われており、むし歯はまずエナメル質に発生します。エナメル質がむし歯になると、光沢がなくなり白っぽくザラザラした感じになります。むし歯は上の歯と下の歯の噛み合せの部分や、歯と歯の間などに発生しやすく、この段階ではまだほとんど痛みはありません。

歯の内部まで進行したむし歯
C2歯の内部まで進行したむし歯

エナメル質の内側には象牙質がありますが、むし歯が象牙質まで進むとむし歯の部分が黒く見え、冷たいものや熱いものを食べた時に歯が痛むことがあります。

神経まで進行したむし歯
C3神経まで進行したむし歯

象牙質の内側には、神経や血管が密集した歯髄があります。むし歯がさらに進行して歯の神経までむし歯菌に感染してしまうと歯髄炎となり、歯がひどく痛みだします。こうなると、むし歯になった部分の歯を削るだけでなく、歯髄まで取らなくてはなりません。この段階まで進むと治療が終わるまで時間がかかるうえ、歯髄を取ると歯がもろくなってしまいます。

歯の根(歯質)が失われた歯
C4歯の根(歯質)が失われた歯

むし歯によって歯の上の部分がほとんど溶けてしまい、歯の根に当たる歯根までむし歯が進行した状態を残根といいます。このような歯の根だけ残った部分の先端、すなわち歯槽骨(しそうこつ)の中に膿の袋ができることがあります。この膿の袋が炎症を腫れてきます。ここまで進むと歯を抜かざるをえなくなる場合が多くなります。