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小児期の受け口について

こんにちは。2020年6月に東三国で新規開院した「はたなか歯科クリニック」公式ブログです。

4月となり、新生活をスタートした方々も多いと思います。気温も徐々に暖かくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

今回は「子供の受け口」についてお話ししたいと思います。

受け口とは、主に正常とは反対の噛み合わせになっている状態のことをいい、「反対咬合」とも言われています。上あごの前歯は下あごの前歯に覆い被さった状態が正常とされていますが、「反対咬合」の場合は逆に下あごの前歯が上あごの前歯を隠すような状態になっています。

<8歳男児 反対咬合>

下あごの前歯が上あごの前歯を隠すような状態になっている。

 

 

このような噛み合わせのまま成長してしまうとどうなるでしょうか?

上あごの成長のピークと下あごの成長のピークは異なっており、上あごの成長の方がピークが早く来てしまします。

 

 

 

 

 

 

上あごの成長は<神経型>と同じで10〜11歳でピークを迎えます。

下あごの成長は<一般型>と同じで18〜20歳まで成長し続けます。

また、下あごは下前方方向に成長していきます。

 

 

すなわち、反対咬合のまま成長していくと、自然に戻っていくことはなく、下あごの成長がどんどん促進され、受け口がひどくなる可能性があります。

 

 

 

 

 

ちなみに、このような噛み合わせの状態で8020(80歳で歯を20本残す運動)を達成した方は極めて少ないです。

 

 

 

反対咬合が起こっている場合は、上あごの成長が終わる前に早期に治療をおこなう必要があります。

具体的な治療のゴールは

「上あごの成長のピークまでに上あごの前歯を下あごの前歯に覆い被さった状態にしてあげる」ことです。

 

 

 

先ほどの8歳の男児の症例に戻ります。

当院で2021年1月より、反対咬合改善を目的として、床矯正装置を製作し、主に学校から帰宅後毎日装置をつけてもらいました。すると、約2ヶ月で上あごの前歯が下あごの前歯に被さった状態を作ることができました。

(before)

 

(after)

約2ヶ月後

 

今後も注意深く経過をみていき、上の前歯の隙間を閉じていく処置に移行していく予定です。

 

小児の矯正治療についてお考えの方はぜひ当院にご相談ください。

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