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むし歯の分類について

こんにちは。6月に東三国で開業予定のはたなか歯科クリニック公式ブログです。

むし歯は進行具合によって、歯を抜かずに済んだり、治療では手に負えず抜かざる負えない場合があります。むし歯を早いうちに発見し、適切に治療をするかしないかで、将来の歯に大きく差が出てしまいます。

・歯の構造について

しっかり噛めるようになる「インプラント」 | 無痛治療、インプラント ...

歯はエナメル質という人体で最も硬い組織に覆われており、内部に象牙質と呼ばれる組織と、さらに深部の歯髄(しずい)と呼ばれる神経や血管が入っている組織で構成されています。

・むし歯の4つの分類と治療法

むし歯は進行度によってC1〜C4の4つに分類されます。

C1 むし歯がエナメル質内にとどまるもの

 

この状態でのむし歯はエナメル質にのみ起こる初期むし歯です。

特に痛みはないのですが、白っぽくみえたり、黒く着色することがあります。

治療法としては、

①経過観察

②再石灰化療法(フッ素塗布など)

③コンポジットレジン修復(プラスチックによる詰め物)

になります。

C2 むし歯が象牙質に及ぶもの

この状態のむし歯は象牙質まで感染が及んだ状態で痛みを感じるようになります。

冷たいものや熱いもので痛かったり、歯ブラシの時に痛かったりします。しかし、何もしてなくてもズキズキ痛むなどの症状がでないことが多いです。

治療法としては

①コンポジットレジン修復(プラスチックによる詰め物)

②インレー(詰め物)・クラウン(被せ物)など型取りが必要な処置

になります。

C3 象牙質にまで至ったむし歯が進行し、歯髄に達したもの

この状態のむし歯は歯髄(神経)まで感染が及んでいるので、基本的には神経の処置が必要となります。

何もしてなくてもズキズキ痛い、噛んだら痛い、食事できないなどのつらい症状が出ることが多いです。軽い症状のまま進行し、徐々に神経が死んでしまっている場合もありますが、その場合は痛みを感じません。

歯髄(神経)の処置をした歯は割れやすかったり、炎症に対する抵抗力が弱くなるため、天然の歯と比べて寿命は短くなるといわれています。

治療法としては

①抜髄(神経を抜く処置)

②感染根管処置(死んでしまった神経組織を取り除く処置)

→その後、土台を立てて、インレー(詰め物)・クラウン(被せ物)など型取りが必要な処置

になります。

※最近、MTAセメントという材料が開発されました。歯髄(神経)まで達してしまったむし歯でもMTAセメントを用いることで神経を残した治療が可能となるケースもあります。当院ではできるだけご自身の歯を使っていただくため、こうした新しい材料を積極的に用いて治療にあたります。

C4 むし歯の進行により歯冠(歯の頭の部分)が崩壊し、歯根(歯の根の部分)のみ残った状態

この状態になってしまうと根の先の方まで感染が及んでしまっている上、土台を立てるための歯が弱っているため、歯を作ることが困難な場合が多いです。また、なんとか保存できたとしても長く使うことができないこともあります。

治療法としては

・抜歯

ただし、状態にもよりますが、このようなむし歯でも残せるケースもあります。ご自身の歯をできるだけ長く使ってもらうために当院では最善の処置を提案させてもらいます。

治療法としては

・感染根管処置(死んでしまった神経組織を取り除く処置)→矯正的挺出(根を健全な歯質がでるまで引き上げる)→FOp (歯ぐきの外科処置)→土台を立てて、インレー(詰め物)・クラウン(被せ物)など型取りが必要な処置

となります。

このように、むし歯がひどくなれば通院回数や費用、外科処置に伴う精神的負担もかかってきます。

 

最後に
むし歯を早く発見するかしないかで、歯を抜かずに残すことができるか、抜かなくてならない状態かに大きく差が出るのです!
むし歯を早期発見して歯を抜かずに長く保つためには何をすればいいのか。

それは定期健診です!

定期健診をしっかり受けることによりむし歯をひどくならないうちに見つけて治療をする。そうすることで、むし歯をいつまでも放っておいて痛くなり、歯の神経を抜かなければならない状態になったり、最悪歯を抜かざる負えない状態を避ける事ができます。

私たち、はたなか歯科クリニックスタッフ一同も患者様の歯を1日でも長く自分の歯でおいしいご飯を食べてほしいと思っています。

そのため、定期検診では正確な検診とメンテナンスを行い患者様の歯を守れるように全力でサポートしますので一緒に頑張りましょう(^^)!

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